あんくり
    Uncleared Crimes=未解決事件
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    DATE: 2010/06/02(水)   CATEGORY: 1965年
    【#74】蛸島事件
    蛸島事件(たこじまじけん)とは、1965年(昭和40年)に石川県珠洲市蛸島町で発生した殺人事件である。

    概要


    1965年7月5日、能登半島の小さな港町である蛸島地区で、当時10歳の少年が行方不明となり、翌日他殺体で発見された。警察は初動捜査において容疑者を絞り込めなかったため、地区住民のうち小学校高学年以上のアリバイを調べた。地区外からの侵入者による犯行の可能性の検証・捜査を怠った「見込み捜査」であったとされる。
    8月11日、地区の青年が別件逮捕され、実際には殺人容疑で徹底的に取調べが行われたが、アリバイがあったため8月22日に釈放された。続いて8月30日に当時16歳の少年を住居侵入と窃盗で逮捕し、前述の殺人についても犯行を「自白」させた。
    しかしながら、少年の逮捕容疑は半年前のものであり、しかも留守にしていた無施錠の親類の家(現在でも農村部には見られる風習で、玄関に鍵をかけず親しい者同士で自由に出入りするのが普通であった)に入ったというもので、窃盗も警察が親類に無理矢理被害届を出させたという、いわゆる別件逮捕であった。
    このような、無理な捜査によって出された「自白」のみが殺人事件の唯一の証拠であったため、検察は起訴したものの、金沢地方裁判所七尾支部は1969年6月3日に無罪判決を出した。検察側が控訴を断念したため、同少年の無罪が確定、冤罪との評価が定着した。
    最終的に、事件は時効が成立することになるが、この事件で問題になったのは、捜査機関が見込み捜査を行い、真相究明ができなかったばかりか、冤罪をでっちあげて2人も拘束したことである。
    しかも、直接の殺人容疑でなく、全く事件に関係のない容疑で別件逮捕し、自白を強要する手法を行うなど無理な裏づけ捜査をしたために、真犯人を逮捕できなかったばかりか、捜査機関が冤罪を作り出すという結果となった。

    事件の問題点


    捜査機関が、事件における様々な可能性の追求を怠り、事件の早期解決を焦るあまり見込み捜査をしたために、再捜査後、時効成立により真相解明ができなくなる、と言う最悪の結果となった。
    また、別件逮捕は被疑者を早期に勾留するために、しばしば日本の捜査機関が行う捜査手段であるが、この手法については不当逮捕を禁じた日本国憲法第34条および刑事訴訟法第204条以下に違反するものであるとの指摘もある。
    ただし、別件容疑自体も起訴に充分な場合(たとえば、被疑者を拘束するために、殺人容疑が本命でも死体遺棄容疑で最初に逮捕する)には容認できるものとされている。しかし、この事件では起訴すらも難しい容疑であるうえに、全く本件に関係のないものであった。
    前述の金沢地裁七尾支部の判決文では、警察・検察側の別件逮捕・勾留を厳しく戒める文言が盛り込まれた。
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