あんくり
    Uncleared Crimes=未解決事件
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    DATE: 2010/06/02(水)   CATEGORY: 1990年
    【#84】天皇陛下御在位六十年記念硬貨大量偽造事件
    1990年(平成2年)1月29日、在位60年金貨の大量偽造が発覚した。偽造された金貨の枚数は10万7946枚に上り、額面が10万円であったため被害額は107億9460万円という巨額であった。

    発覚


    1990年1月29日、日本国内最大手の貨幣商がスイスから輸入した10万円金貨1000枚を、東京の都市銀行に預けたところ、チェックしていた銀行員がそのうち1枚の包装に違和感を覚えた。その為、日本銀行および警視庁科学捜査研究所で鑑定したところ、預けられた1000枚すべてが偽造であることが判明。その後の調査で偽造された金貨が2年前から日本に流入していたこと、しかも確認された偽造金貨10万7946枚のうち8万5647枚が日本銀行に還流していたことが判明した。このように大量の金貨が日本に還流していたことが不審に思われなかったのは、発行当時にくらべ為替レートが円高になっており、海外で購入した者が円高差益(額面保障のため、額面で日本に輸出しても為替差益を得られる)を狙って売り出していると見られていたからである。また、偽造された金貨は本物から鋳型をとって鋳造したもので、10万円金貨が純金製であったため、偽造が容易であり、このような大量の偽造硬貨が製造できたと見られる。

    真相


    これら大量の金貨を日本に輸出したのはスイスの貨幣商の男性であったが、その背景には国際的偽造グループが介在していた可能性が高い。しかし偽造グループが特定はされることはなく、偽造グループは日本円で約60億円という高額な金銭を懐に入れて消えてしまった。
    なお、証拠品の偽造金貨は表面を圧延のうえ地金として関係者に返還された。

    影響


    その後、日本で発行された記念金貨については様々な偽造防止対策がなされるようになった。また近年では、偽造された金貨のように額面保証型のものから、金の地金価格をはるかに超える価格で販売されるが、そのかわり額面をそれより低くする収集型金貨の形式で発行されるようになった。
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